株式会社うるる(東京都中央区、以下「うるる」)の代表取締役社長の 星 知也が、サツドラホールディングス株式会社(本社:北海道札幌市、以下「サツドラ」)の代表取締役社長兼CEOの 富山浩樹 氏とともに、『うるるに学ぶ「0→1 ビジネス」とサツドラに学ぶ「1→10 ビジネス」の成長軌跡』をテーマに、9月8日、ウェビナーに登壇いたしました(主催ZUU online、共催BUSINESS OWNERLOUNGE)。
本プレスリリースではセミナー当日の開催レポートをお送りいたします。
■2人は高校同級生でともに上場会社の代表
北海道の高校にて同級生だった2人。現在、ともに上場企業の代表ですが、そこまでに至る過程はそれぞれ異なります。
星は、在宅ワーカー支援事業を北海道のある企業内で社内創業し、その後MBOを経て、うるるを第二創業します。その後、東京に進出し、現在のうるるの基礎となる、在宅ワーカーを活用した「データ入力専門店」を起ち上げます。一方、富山氏は、北海道を基盤に置く大手ドラッグストア―の2代目として代表の座を引き継ぎます。
■苦境のタイミングで自身を奮い立たせた経営哲学とは
しかしながら、2人とも順風満帆で今のビジネスがあるわけではありません。
富山氏から星へ「社内創業した事業をMBOで自ら買い取るとなった時に、迷いはなかったのか?」と質問が投げかけられました。
星は「当時、月の売り上げが200-300万で赤字だったので、買い取るべきか正直迷いました。ただ、社内創業した企業そのものは会社を畳むことになり、もし自分が買い取らなければ、うるるの元となる事業は終了となるわけです。」
「その際、判断の軸としたのは自身の哲学で、『別れ道があった時には厳しい選択肢を選ぶ』というものです。他にも、全く別の会社を一から始めるという選択肢もありました。しかしながら、社内創業した事業を買い取って軌道に乗せることができなければ、その別の道の実現もできないだろうなと考え、買い取ることを決めました。何よりも、一緒に働いていた仲間が4人いて、その仲間と黒字化させたいという気持ちが大きかったのです。」
その後、星から富山氏へは「2代目としてどのようなプレッシャーがあったのか?いつ、経営者としての自覚が芽生えたか?」と質問が投げかけられました。
「それこそ、学生時代の方が、会社の2代目と見られることに苦手意識がありました。サツドラに入社してからは、どうせやるならチャレンジしようと、最初は現場業務や店長もしました。その中で、今まで見たことのない働いている父親の背中を見て刺激を受け、また、現場チームとともに目の前の課題解決にまい進する中で、自然と当事者意識が生まれました。入社してビジネスに関わるうちに、ただの大きなドラッグストアというだけでは尻すぼみするのではないかという危機感が生まれ、サツドラのみならず北海道の地域企業やブランドで使える北海道共通ポイントカード『EZOCA(エゾカ)』など、新規事業を検討し始めたのです。」
「もちろん、『息子が何か始めたぞ』と社内全員の賛成があったわけではありません。ただ、サツドラの資産であるデータを使ったビジネスは成功するだろうという自信がありました。新ビジネスには社外メンバーに入ってもらうなど体制構築に努め、一気に推し進めました。」
■ベンチャー創業者と2代目が語る「0→1ビジネス」と「1→10ビジネス」の真骨頂とは
星曰く、「0→1 1→10 どちらかだけではダメで、両方が会社の成長に必要だと感じています。それこそ、うるるは第二創業から14年を迎え、事業の中心である『入札情報速報サービス NJSS(エヌジェス)』は利用社が3000社を超え、1→10のフェーズを迎えています。一方で、うるるでは常に新規事業を生み出し0→1も同時に実現しています。この両エンジンが会社の成長には必要なのではないでしょうか。ただ、0→1、1→10を実現するにあたって、どちらが得意不得意というのはあると思います。私自身は、土台がないところに0から作る方が自由で好きです。一方で、2代目のように、誰かの上に更にビジネスを作るのは、難しさを感じていて、富山氏を尊敬します。」
富山氏も「サツドラも、現在、約190万人の会員がいる『EZOCA(エゾカ)』のように、もともとサツドラが持っていた“顧客の購入データ”という資産を生かして、新規事業を頻度高く生み出しています。重要なのは、時流を読み、止まらずに次の種を見つけ出していくことです。」
星と富山氏は、高校時代の思い出話を交えつつ、自身の経営哲学を軸に社会に必要とされるサービスを生む方法を視聴者に向け語り、多くの質問を受け、1時間のセミナーでは時間が足りないほどでした。
星知也 プロフィール
1976年生、北海道札幌市出身。高校卒業後渡豪し、社名の由来となるエアーズロック(現地語で「うるる」)に感動。子育てや家族の介護などで外に働きに出られない方々が、在宅ワーカーとして収入を得られる世の中を作るために、帰国後に入社した会社で株式会社うるるを社内創業。2006年MBOにより独立し現職。受託事業であるBPO事業、在宅ワーカーと企業のマッチングサイトとして「シュフティ」を展開するクラウドソーシング事業、そしてシュフティのワーカーを活用して自社でサービスを展開するCGS事業の3つで、ビジョンである「人のチカラで世界を便利に」の実現を目指す。
富山浩樹 プロフィール
1976年札幌生まれ。札幌の大学を卒業後、日用品卸商社に入社し福島や東京で勤務。2007年株式会社サッポロドラッグストアーに入社。営業本部長の傍ら2013年に株式会社リージョナルマーケティングを設立し、北海道共通ポイントカード「EZOCA」の事業をスタートする。2015年5月に代表取締役社長に就任。2016年より新ブランド「サツドラ」の推進をスタートする。同年8月にはサツドラホールディングス株式会社を設立し代表取締役社長に就任。その他 AWL株式会社 取締役CMO / 株式会社コンサドーレ 社外取締役 などを務める。店舗や地域の資産を活かして新たな課題解決型ビジネスの創造を目指す。
◼会社概要
うるるグループ(https://www.uluru.biz/)
設立:2001年8月31日
所在地:東京都中央区晴海3丁目12-1 KDX晴海ビル9F
代表者名:星 知也
事業内容:
◆クラウドソーシング事業
・「シュフティ」の運営、自治体のひとり親支援事業などにおける在宅ワークプログラムの提供
◆CGS(Crowd Generated Service)事業
・fondesk事業(受電専門の電話代行サービス)
・NJSS事業(入札情報速報サービスの運営)
・えんフォト事業(幼稚園・保育園向け写真販売システム)
◆BPO事業 ※株式会社うるるBPOにて運営
・BPO事業(総合型アウトソーシング事業)
■報道関係者のお問い合せ先
株式会社うるる 広報室 担当:小林
TEL:03-6221-3069 E-Mail:pr@uluru.jp